【国土交通省観光庁「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の担当者と意見交換6月27日】
国土交通省観光庁「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の担当者様と6月27日に、バリアフリー改修時の設計図面の「人にやさしい改修図面」の事前に「部屋のトイレとベット・部屋風呂・貸切風呂・食事処・館内の段差・館内多目的トイレ・貸出備品」の誘客促進のお勧め事例の必要性について意見交換させて頂きました。
意見交換はなぜしたのか、
令和3年度「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の専門家派遣のスペシャリストに選任され、温泉宿泊施設の従業員へ研修会と各施設へ助言を9軒支援させていただきました。改善を感じたことは、すでに各旅館で設計図面と工事が進んでいて「もし設計図面が足腰の弱い方にやさしい設計になっていたら」もっとたくさんの方に安心快適にご利用できると思ったからです。
宿泊施設(温泉)の支援9軒のお声から意見交換の必要性を感じました。
「館内のバリアフリー改修・部屋(部屋風呂)・貸切風呂・食事処など」をされるときのアンケートの声は、「高齢者や障碍者にやさしい設計図面を作成にあたり」専門家の助言が設計検討の段階で必要と全ての施設が回答されました。バリアフリー改修時の設計図面時の助言は設計前希望が7軒、設計図面検討中が2軒であった。バリアフリー改修を設計して頂くときに、「よりたくさんの方が安心快適利用につながる参考例」を提示して頂くことで
各施設のやさしい設計図面から「心のバリアフリーとユニバーサルツーリズム」の促進につながってほしいと願い意見交換をさせていただきました。
具体的なバリアフリー改修の内容は、
お部屋は、
入口の下足場の段差が約20㎝程度ある場合は、可能であればスロープに設計(仮設スロープ)やトイレは引き戸で内幅狭く手摺無しが多く、可能であればスライドドアで内幅(65~80㎝程度)で壁にはL字の手摺と反対側は跳ね上げ手摺が欲しい。
下足場の段差➡スロープで対応
トイレの段差や手摺なし➡スライドドアで車いす移動できる内幅と壁にL字手摺の設置
ベットの低い・車いすで側面に行けない(側面が狭い・手前に畳あり・板材の段差あり)➡車いすでベット側面中央まで移動でき介助空間が必要
部屋風呂付き温泉は、
洗面などの脱衣場からスライドサッシドアに内幅狭く車いすが移動できなく水回りが気になり荒井部へ段差があり湯船の高和が高く手摺が無い、可能であれば脱衣場から車いすが入るスライドドア内幅(65~80㎝程度)で段差無し、湯船の高さは車椅子の座面程度で手摺を中央に付けてほしい、湯船の淵はお尻を腰かけられ、湯船の中に踏み込みがあると腰湯から利用できます。(備品はシャワーチェアの肘掛付きや湯船踏み台が好まれます)
洗い場ヘ段差あり車椅子入らない➡段差なしで車椅子入る内幅
湯船の高すぎて踏台あり・高く・陶器で入りにくい➡湯船低く手摺の設置
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福祉用具の貸出なし➡貸出(シャワーチェア肘掛付き・浴槽踏台
貸切風呂の温泉は、
入口の下足場の段差が約20㎝程度ある場合は、可能であればスロープに設計(仮設スロープ)、脱衣場からスライドサッシドアに内幅狭く車いすが移動できなく水回りが気になり荒井部へ段差があり湯船の高和が高く手摺が無い、可能であれば脱衣場から車いすが入るスライドドア内幅(65~80㎝程度)で段差無し、湯船の高さは車椅子の座面程度で手摺を中央に付けてほしい、湯船の淵はお尻を腰かけられ、湯船の中に踏み込みがあると腰湯から利用できます。(備品はシャワーチェアの肘掛付きや湯船用踏台や入浴用車いすが好まれます)
下足場の段差➡スロープで対応
湯船の高すぎて踏台あり・高く・陶器で入りにくい➡湯船低く手摺の設置
福祉用具の貸出なし➡貸出(シャワーチェア肘掛付き・浴槽踏台・入浴用車いす
食事処は
入口の下足場の段差が約20㎝程度ある場合は、可能であればスロープに設計(仮設スロープ)、お席まで車いす移動ができない施設も多く、車いすのまま椅子テーブルの席まで移動できるように(タイヤカバー付車椅子の貸出や車椅子のタイヤを拭き移動などの対応)なれば安心です。広間の畳の上にイステーブル設置の場合テーブルの高さが少し低いタイプが多い、椅子も簡易的な背もたれだけが多く保持が取れなく肘掛付きの椅子が好まれる。中には車いすに座ったままの利用を希望されるケースもあり、一般のテーブルより低いため膝が当たり入れなく高さを底上げしてもらうことが多い。
下足場の段差➡スロープ設置
畳の上は車いす利用はできない➡タイヤカバー付き車いすで利用(一部タイヤを拭く)
広間(畳)の上にイステーブルは車いす利用できない(テーブルが低い)
➡タイヤカバー付き車いす(一部タイヤを拭く)低いテーブルは何かで高くする
館内の施設や移動は
車いすマークの駐車場から館内の移動の段差はスロープ移動ができるように、館内施設では多目的トイレの利用は必須です。
合理的配慮は(★)
様々なお困りごとに対する配慮として、貸出備品の情報発信をお勧めします。
貸出例は段差解消スロープ・タイヤカバー付車いす・踏み台・ベット用手摺・シャワーチェア肘掛付き・入浴用車いす・ブッフェカートや調理ばさみ・オムツBOX・食事会病の車いすマークで配慮席などです。
人にやさしい情報発信は
カテゴリ別に4つの窓で発信、
お部屋
(車椅子のままどこまで移動できるか:下足場・トイレ・ベット回り・洗面・洗い場・湯船回り手摺や高さ)、
貸切風呂
(車椅子のままどこまで移動できるか:下足場・脱衣場・洗い場・湯船回り手摺や高さ)、
食事
(アレルギー・刻み食・トロミなど)、
館内移動・貸出備品
(★の可能な備品)の情報発信をすることで、各ユーザーにとって利用しやすいのかの事前に判断ができ安心快適な利用促進に繋がります。
下足場(部屋・貸切風呂・食事処など)スロープや貸出タイヤカバー付車いす
ベット立上り手摺・高い椅子・オムツBOX
シャワーチェア肘掛付き・入浴用車いす・浴槽手すり
ブッフェカート・介護用ホークやハサミなど・子ども用食器
車いすマーク(駐車場・ブッフェ配慮席)・筆談マーク・ほじょ犬マーク
聴覚障害者用情報伝達ツール
(フラッシュ電話・腕時計式情報・アイパット情報・テレビ字幕表示リモコン)
非常時の階段誘導ツール
(宿泊施設の常時備品)一人で階段を降ろすことができます
観光庁の担当者様のお声を賜りました。
・バリアフリー改修については、バリアフリーの障壁のように若干身構えておりましたが、むしろ入口のハードルは高く設定しすぎないことが大事と言うこと、大変勉強になりました。
・バリアフリー改修については、重く考えがちでしたが、お話を聞いて軽い導入だけでも変わることがよく分かりました。